ネット依存・ゲーム依存
ネット依存・ゲーム依存とは

わが国の研究ではではネット依存・ゲーム依存傾向のある人は420万人と発表されており、極めて身近な問題であると言えるでしょう。

ネット依存・ゲーム依には大きく分けて、
 ・オンラインゲーム型(男性に多い)
 ・コンテンツ依存型(YouTube閲覧、検索が止められない)
 ・繋がり依存型(女性に多く、SNSが止められない)
などがあります。それらが複合する場合もあります。

ネット依存・ゲーム依存も他の依存症と同様、家庭や学校(職場)の機能不全、現実世界での不快体験や不安などを緩和させてくれる効果(セルフメディケーション)があるところから始まります。しかし、このようなセルフメディケーションはやがて元の量や時間では物足りなくなっていきます。これを「耐性」と言います。耐性が生じますます過剰使用になった一方、現実世界での心的苦痛はなんら変わっていないため、徐々に生活上のあらゆることよりもネットゲームを優先するようになっていくことがあります。これを「コントロール障害」と言います。またネット依存・ゲーム依存は特にADHDとの高い関係性も特徴的です。


○厚労省研究班が全国調査(中高生対象)で用いた「ネット依存」簡易チェック
あてはまる項目が5つ以上ある人は、ネット依存度が高いとされています。

あてはまる:1点 あてはまらない:0点


あなたはインターネットに夢中になっていると感じますか?(例えば、前回にネットでしたことを考えたり、次回することを待ち望んでいたり、など)
満足を得るために、ネットを使う時間をだんだん長くしていかねばならないと感じていますか?
ネット使用を制限したり、時間を減らしたり、完全にやめようとしたが、うまくいかなかったことがたびたびありましたか?
ネットの使用時間を短くしたり、完全にやめようとしたとき、落ち着かなかったり、不機嫌や落ち込み、またはイライラなどを感じますか?
使いはじめに意図したよりも長い時間オンラインの状態でいますか?
ネットのために大切な人間関係、学校のことや、部活動のことを台無しにしたり、危うくするようなことがありましたか?
ネットへの熱中のしすぎを隠すために、家族、学校の先生やその他の人たちにうそをついたことがありましたか?
問題から逃げるために、または、絶望的な気持ち、罪悪感、不安、落ち込みなどといったいやな気持から逃げるために、ネットを使いますか?


【インターネットゲーム障害(DSM-Ⅴ)】

以下の5つ以上が12ヶ月の期間内に生じていますか?

項目 はい いいえ
1 満足を得るために、ネットを使う時間を段々長くしていかねばならないと感じていますか?
2 ネット使用を制限したり、時間を減らしたり、完全にやめようとしたが、うまくいかなかったことが度々ありましたか?
3 ネット使用時間を短くしたり、完全にやめようとしたとき、落ち着かなかったリ、不機嫌や落ち込み、またはイライラなどを感じますか?
4 使い始めに意図したよりも、長い時間ネットを使用していますか?
5 ネットのために大切な人間関係、学校のことや、部活動のことを台無しにしたり、危うくするようなことがありましたか?
6 ネットへの熱中のしすぎを隠すために、家族、学校の先生やその他の人たちに嘘をついたことがありますか?
7 問題から逃げるために、または、絶望的な気持ち、罪悪感、不安、落ち込みなどといった嫌な気持ちから逃げるために、ネットを使いますか?
ネット依存 専門外来
多職種医療チーム

 当院では精神科主治医・精神保健福祉士・看護師・臨床心理士などからなるチームを形成しています。このため医師による外来診察のほか、個別相談、各種心理テストなどを実施いています。また常勤の内科医を配置しております。
 依存症は初期にはご自分の病気を認めるのが怖い、と感じている方も多いものです。ご家族はもちろん、会社の人事担当者、スクールカウンセラー、行政機関などの方々からのご相談にも随時応じております。

デイナイトケア

週間プログラムにつきましては下記ボタンをクリックして下さい。

専門治療プログラム

依存症治療にとって最も重要となるのがグループ療法です。
なぜグループが必要なの?

依存症の回復には同じ病気で悩む仲間の存在が役立ちます。
依存症の方の中にはもともと集団が苦手な方や、病気の発症過程で孤立してしまう方が少なくありません。
また、不安やストレス、焦燥感などを一人で抱え込んでしましい相談したり、ことばで気持ちを表現することが苦手、という特徴があると言われています。
このため、直ちに気分を変えてくれる手段としてアルコールやギャンブル、薬物、摂食障害(過食嘔吐)、ネットゲーム過剰使用などを選択することが多いようです。
デイナイトケアプログラムの集団療法では、医師やスタッフとの個別相談に加え、グループワークでの様々な気づき体験により、安心して回復方法・対処方法を学び、身に着けることができる場です。
個別カウンセリングも常時行っています。グループワークと個別カウンセリングの繰り返しの中で、患者様の様々な回復のステップに寄り添う支援を実施しております。
お仕事を続けながらの参加も可能です。

それぞれのプログラムについて

ミーティング 同じ病気で悩む仲間同士の語らいの場です。
 すぐにはなじめなかったり、自分だけは他の人より症状が軽い、と感じてしまったりすることもあるでしょう。しかし、ある時点から、仲間との共通点を見出し、決して批判されない安心感から病気の発症過程で傷ついた心を癒す効果もあります。更には、万一の再発のきっかけを理解し、その対処方法をお互いの体験談から学ぶこともできます。また、復職後にも役立つ各種自助グループなど参加の布石となるほか、将来、もしも再飲酒・再使用欲求等が生じた際にも、人の中で癒され再発を回避する、と言う対処方法の獲得にもつながります。

その他

教育プログラム
全12回ワンクール
「①治療プログラムガイダンス」、「②依存症と心理」
「③精神科リハビリテーション学」、「④依存症と関連疾患」
「⑤回復者からのメッセージ」、「⑥思考、感情、行動」
「➆家族対人関係と依存症」、「⑧アディクション基礎学習」
「⑨生活習慣と健康管理」、「⑩自助グループ゚」
「⑪社会資源と施策」、「⑫社会情勢とアディクション」
医師、精神保健福祉士、臨床心理士、看護師などが分かりやすく解説します。 *アディクション=様々な依存症の総称です。
スポーツ、レクレーション、文化活動など
ミーティングでグループ療法の意味やコツが体得できるとその他のプログラムでも近似した治療効果が期待できます。依存行為をしなくても済む生活が楽しい、と言う感覚は就労復帰後も職場でもご家庭でもとても良い効果をもたらすことが期待できます。

依存症のある方々は人一倍、あるいは人二倍は孤軍奮闘し苦労してきたと思います。でもここらで一度荷を降ろしてみませんか?ご病気に対して半信半疑であっても大丈夫ですので、まずは私たち専門医療機関である周愛巣鴨クリニックにご相談下さい。患者様のあらゆるステージに寄り添って治療と支援をご提供させていただきます。

また依存症の回復にはご家族のご協力が大切です。当院ではご家族が安心して学びながら気持ちを楽にしていただけるよう家族会と家族相談も行っております。